「残り全部バケーション」 読んでみたぞ!
「残り全部バケーション」 作、伊坂幸太郎 を書評してみる
うぃーす!ども、尾美遊人ともうしまーす!
今回は、この本の感想を書いていきますぜーい。
実は僕、伊坂幸太郎さんの本が大大好き。
なんで、ちと辛口~というわけにゃいけませんがよかったら見てくだせぇ。
この本どんな話なの?
僕もよくあるんですが、ネットで読みたい本を探しているとき、誰かさんのブログにあたってネタバレってのがあります。
なんで、もし本探している最中ならここの見出しだけ読んでリターンじゃ!
概要
「私」の家族は、明日、解散する。原因は、父の浮気。そのはずなのに、母は恐ろしいほど冷静で、最後の日の明日には、ドライブしましょうなんていってしまっている。
けど、明日はそんなに平穏じゃなくなりそうだ。なぜなら、父の名前も顔も知らない友達「岡田」が、同乗することになったからだ…。
本の特徴
この本は、5章構成になっており、それぞれが短編となっています。けど、話はつながってる。設定がおんなじだけど、時系列が変わってるってことね。
文章は、結構簡単で、薄いので、初心者におすすめですな。
はい!ここからネタバレはいるよー。
この本はほんとに凝ってる!
一章ごとのまとまり
この本、もともとは一章一章が全く別の雑誌に掲載されてたものなんだって。
つまり、各時点から、ほかの章に依存しようとしてないから、一つの章がかなり高い完成度で仕上がってると感じた。
見てみるとわかるけど、すっきりと読み終われるんだよね。
二つの種類の伏線
この本には、二つの伏線がある。
一つは本全体で回収していく伏線。もう一つは、一つの章で完結する伏線だ。
伊坂さんは、結構出てきた登場人物をとことん使い込む。
一章を見てみた人ならわかると思うけど、「丸尾仁徳」の伏線はすごいよね!
そのおかげで、少ないページと人物なのに、いろんな要素が盛り込まれて圧縮している気がするんだ。
この本から感じたこと
まず一番は、距離感。
この話はかなり、時系列がバラバラでかつ、範囲も広い。そのおかげで、「岡田」の淡白さが強調されている。
次に、うれしい裏切り。
毎回の章で、必ずいままでの流れをぐっと裏切って、しかもうれしい、ほっこりする方向に動かしてくれる。
そのうれしい裏切りが、この本の雰囲気のイメージであり、楽しさじゃないかな、と思う。
最後に、終わり方。
各章の最後は必ず、ややあいまいなところで終わっている。しかも、絶対に事実で終わっているのだ。
だからこそ、この後、この残りはどんなバケーション(幸せ)なのか、と想像できる。それが、みんなに伝えたいこと。
まとめに
まだ読んだことがない人だったら見てくりぃ。そしたらうれしいな!
通勤途中にはちょうどいい非現実感と、長さだとおもう!
ではまた次のブログも見てねーー。
see you see you again soon………
*1:伊坂さんはよくこの形をとる。はじめは慣れるのに苦労するかも。